ポメラニアンのぽこ丸との日々

犬と過ごす日々の雑感を書きます

犬道は、食うことと覚えたり

今日は、ぽこ丸がやけにきゃんきゃんと鳴いた。

 

躾方法は、まずは無視作戦を試そうと思っているので、鳴いている間は徹底的に無視したが、それでも結構大きな声で鳴いた。

 

ペット可のマンションだし、隣とはエレベーターで区分されているし、1階は住居はないし、あとは、上の階だが、上の階の住人には、3年間ほどずっと、夜中にリズミカルに床をたたく騒音に悩まされていたので、お互い様だな、だが躾はちゃんと試みるけどな、とずぶとく行くことにした。

 

昔の俺だったら、近所迷惑になることへの心労で焦っていたような気がするが、年を重ねて、一通りの地味な修羅場をくぐってくると、この俺も少しはずぶとくなるのだな、と自分の年齢変化を久しぶりに実感した。

 

それでも、無視作戦以外のプランBも用意しておくか、と試みに、「待て」をぽこ丸に教えようとしたところ、「え、できるの?」というぐらい、まだ少しおぼつかないが、「待て!」という声に、ちょこんと、きょとんと座って、素直に待ってくれた。

 

俺はうれしくて何回か試してしまったが、ぽこ丸は何となくわかっているようで、ちょこんと、きょとんと待ってくれた。

 

おやつの効果は覿面だな、と思いつつ、食うことにとても情熱的で素直で紳士的なぽこ丸が、俺はまた愛おしくなった。

 

ぽこ丸が来て、もう12日目、まだ12日目。

 

ペットショップで買うことを俺に諫めた元妻が、俺のコロナワクチンの2回目の副作用のときも、ちゃんと小さいワンちゃんを見てあげなきゃだめだよ、とLINEで忠告してくれた。元妻の、そういう過去の経緯は過去の経緯として、これから大切にしなければいけないものはきちんと大切にする割り切りと筋の良さは、すごいなと思う。

 

仕事柄、尊敬すべき人と多く会うが、俺は今でも元妻をこの世で一番尊敬している。

 

それでも、俺はぽこ丸と元妻とはもう一緒に暮らす関係には戻らない人生を歩み、望み、進むと決めたから、ぽこ丸のもたらしてくれる笑顔を大事に日々を暮らそう。